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 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で品不足になったマスク。一時は中国で原材料価格がコロナ前の50倍程度まで高騰したが、いまはピーク時の3分の1程度まで下落している。緊急事態宣言が解除され外出が増えればマスクの需要も高まりそうだが、今後のマスクの価格や供給の見通しはどうなのか。現地で調達の陣頭指揮にあたる衛生用品メーカー・サラヤの稲津貴文・上海代表に聞いた。

 ――中国ではいま、マスクは十分に調達できるようになったのでしょうか。

 「主に医療機関向けのマスクや消毒剤などの感染予防商品を中国の提携工場に生産委託しているのですが、2月はマスクが全く調達できない状態でした。しかし、いまはその厳しい状況は脱して、発注すれば半月後には調達できる通常の状態に戻りました」

 ――最も厳しかったのは2月ですか。

 「1月末の春節ごろ、中国政府が数億枚単位で国費調達を始めました。当社が約10社の協力工場と取り交わしていたマスクの発注分も、すべて国費調達にまわされ、(日本向けの発注は)延期されました。その後、少しずつ民間の市場にも出るようになりましたが、日本より先に感染が広がったイタリア、フランスなど欧州各国もそれぞれ数千万枚単位で国費調達を始め、その後は米国への輸出が急増。中国の工場は高く買ってくれるところに大量に出すようになったのです」

 ――マスクの原材料が高騰したと聞きます。

 「マスクで最も重要な(フィルター機能を担う)メルトブロー不織布の中国での価格は、新型コロナの流行前は1トン2万元(約30万円)でしたが、2月末には同40万元(約600万円)に。最も高かった3月末には、医療用に使う高品質のものは同80万~100万円元(約1200万~1500万円)になりました」

 「さらに、中国で1万以下だっ…

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