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 韓国保健福祉省は28日、ソウル郊外の物流センターで新型コロナウイルスの集団感染が発生し、同日午前までに従業員ら82人の感染が確認されたと発表した。韓国政府は流行が落ち着いたとして、今月6日に行動制限の要請を大幅に緩和した。ただ、緩和後にソウルのクラブでも集団感染が起きており、「第2波」への警戒感が強まっている。

 同省によると、集団感染があったのは、京畿道にあるインターネット通販大手の物流センター。28日に発表した韓国全体の新規感染者数も79人に上った。前日は40人だった。1日当たりの新規感染者が70人を超えるのは4月5日以来で、ソウル市内にある別の物流センターや京畿道のコールセンターなどでも感染者が確認されているという。

 韓国では4月末から5月初めにかけて新規感染者数が1桁まで下がり、政府が不要不急の外出自粛などを求めた要請を解除。今月20日からは高校3年生の登校が再開された。また、6月8日までに小中高校の全学年の登校を認める予定になっている。

 ただ、要請の解除後、ソウルのクラブで集団感染が発生。このクラブに関連した感染者は28日までに261人に達している。国内で再び感染が広がっているとの懸念から、一部の学校は授業をオンラインに戻した。また、今週に入り、政府の要請に基づいて全国のバスやタクシー会社、ソウルの地下鉄を運行するソウル交通公社などが利用客にマスク着用を義務づけた。(ソウル=鈴木拓也)