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 新型コロナウイルスで中断していたJリーグの再開日程が、29日に決まる見込みだ。試合が行えない状況下で、J1川崎フロンターレの中村憲剛(39)はSNSを通じ、さまざまなメッセージを発信してきた。2003年のプロ入りから絶えず抱いてきた思いが、ここにも貫かれていた。

 揺らいでいた心が、定まった。

 政府の緊急事態宣言が出て間もない4月9日、ツイッターに1本の動画を載せた。自身の3人の子どもと一緒に、手洗いの手順が盛り込まれた振り付けで楽しそうに踊る。世界的にヒットしたピコ太郎さんの動画「PPAP」の手洗い編を自らやってみることで、多くの人に手洗いの大切さを伝えたかった。

 47万人超のフォロワーがいるツイッターにとどまらず、ブログやインスタグラムにもメッセージを積極的に投稿する。「クラブも自分も、その都度発信することでここまで大きくなってきた」と言う。かつて「スポーツ不毛の地」と言われた川崎市。そこを本拠とするフロンターレでJ2時代からプレーする。自らが広告塔となったクラブの知名度は上がり続け、リーグ屈指の人気を誇るようになった。「サッカーをすることだけがサッカー選手の存在意義ではない」が持論だ。

 そんな生え抜きのベテランでも、コロナ禍では思い悩んだ。

 Jリーグ選手が相次いでコロナに感染。高校のサッカー部の大先輩だった志村けんさんもコロナに命を奪われ、「ウイルスの存在をすごく身近に感じた。リハビリ中の自分が感染すれば、元気なチームメートにとてつもない迷惑がかかると思い、怖くなった」。クラブハウスへ通うことも、ためらうようになった。ウイルスの脅威に対して巣ごもることしかできない無力感。こんなときに、誰も自分の声など求めていないのではないかとも考えた。

 立ち止まりかけた時、背中を押…

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