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 新型コロナウイルスによる学校の休校長期化を受け、文部科学省が大学の総合型選抜(旧AO入試)の出願開始を、9月1日から少なくとも2週間後ろ倒しする方針を固めたことが28日、わかった。入試全体の日程は例年6月初旬ごろの発表だが、政府の「9月入学」議論の影響を受け今年は遅れる見込みだ。受験生や大学が不安を募らせている。

 来春の入学者を対象とした総合型は、今年から出願時期が「9月以降」と決まっていた。だが、新型コロナの影響で評価対象となるスポーツ大会や文化活動などが中止となり、萩生田光一文科相は4月、「募集の時期を遅らせる必要がある」との考えを表明。だが、国会などで9月入学の議論が始まり、「入試時期をずらすか色々意見がある」(同省幹部)として、調整が遅れていた。

 文科省幹部によると、28日までに、総合型については出願開始を少なくとも2週間遅らせることで、大学側との調整がついた。同省は14日、オンライン面接など選抜の方法を工夫するよう通知。都道府県単位のスポーツ大会実施の動きもあり、様々な方法で評価につなげてもらう考えだ。

 一方、出願を「11月以降」としている学校推薦型選抜(旧推薦入試)や来年1月に予定する大学入学共通テスト、その後の各大学の個別試験など、入試全体の日程をずらすことが可能かも検討。総合型についても、さらに後ろ倒しできないか考えるという。文科省は高校や大学の関係者らと協議し、6月中に「大学入学者選抜実施要項」で日程を発表する予定。

 文科省によると、2018年度にあった入試で旧AO入試を行った大学は、国立70・7%、公立34・4%、私立84%で、全体では76・7%と増えている。(伊藤和行)

しわ寄せは生徒や教育現場に

 「出願を2週間遅らせても、アピールできることが増えるわけでもない。何が私たちにメリットなんですか」。総合型選抜の受験を目指す東京都内の高3の女子生徒(17)はいぶかしがる。総合型だけでなく、大学入学共通テストや個別試験も含めた今年度の入試全体の日程や出題範囲がはっきりしないことに、憤りを感じている。

 6月から週に1回程度の登校が始まる。7月末に期末テストがあり、成績が出るのは8月。出願が延びれば準備期間は多少増えるが、「私たち受験生の不安は全く解消されない。大学入試改革でも翻弄(ほんろう)されたし、例年以上に早く入試のめどが立つようにして欲しいのに」と嘆く。

 大学側は、文科省の正式な発表…

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