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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言の解除を受け、石川県内の公立図書館が徐々に再開している。「密」を避ける工夫を重ねた「コロナ後の図書館」とは。

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 25日に開館した石川県立図書館は、動線を整理した。4カ所あった出入り口は、入り口専用1カ所と出口専用1カ所に絞った。入り口では職員が来館者の検温にあたる。2階メインフロアでは、本の貸し出し・新規登録と返却が混み合わないよう、動線を床にテープで明示した。

 新聞16紙の閲覧コーナーは拡充。読む人同士の間隔を2メートルほど取るためだ。そのあおりで、隣にあった飲食用のスペースは廃止した。自習席は使用禁止に、70席以上あった読書用の席も30席ほどにした。

 利用時間の目安は1時間以内とし、館内の掲示や放送で知らせている。担当者は「調査研究をする方には不便をかけるが、いまは本を借りていただくのがメインと考えている」と話す。当面、こうした形での運営を続けるという。

 小松市立図書館は26日から館内での貸し出しを始めた。1台だった自動貸し出し機を2台にし、使い方を説明する職員を2人配置した。午後0時半~同2時は、館内の消毒のため、利用できない。

 金沢市の図書館は6月1日から開館予定だが、入館人数の制限を検討している。出入り口を限定して人数を把握し、図書館の広さに応じて、玉川図書館100人、泉野図書館150人、金沢海みらい図書館120人といった目安を設定。入れない人には、車や館内に設けた場所で待機してもらう考えという。

 滞在時間を短くするため、閲覧席や学習席の利用、読み聞かせなどボランティア活動も休止する。(沼田千賀子)