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【朝日新聞ポッドキャスト】新型コロナとの戦い・世界の現場から@イタリア

【朝日新聞ポッドキャスト】新型コロナとの戦い 世界の現場から@イタリア

 新型コロナウイルスの感染爆発が起きたイタリア。一時は集中治療室がパンクするなど、医療現場が危機的な状況にありましたが、コンテ首相が外出禁止を緩和するなど、事態は峠を越えたようです。何が起きていたのか、ローマ支局の河原田慎一記者に聞きました。

ポッドキャストでは
イタリアの人々が政府の指示に従った背景として考えられる、歴史的な経緯について河原田慎一記者が読み解きます。隣人同士でペットの犬を貸し借りする驚きのエピソードも。

Q イタリアが「国家非常事態宣言」を出したのは1月31日。日本の緊急事態宣言が4月7日だったことに比べると、かなり早いですね。

A 当時、イタリア国内で感染が確認されていたのは、中国から来た観光客2人だけ。なぜこんなに早く発令するんだろうと、誰もがいぶかしがっていました。私もそうです。

拡大する写真・図版デパートや商店が並ぶローマ市内中心部の通りは、外出禁止令で人と車の姿がほとんどなくなった=3月17日、河原田慎一撮影

 最初に集団感染が確認されたのは2月20日ごろ、イタリア北部にあるミラノ近郊の町。その後、この町の周辺一帯で相次いでクラスターが発生しました。このあたりはグローバルに活動する中小企業が多い土地柄で、既に感染は水面下で広がっていたようです。

 3月8日に北部で、10日には全土で移動制限が始まり、「これは大変なことになった」と空気が大きく変わりました。「家にいよう」がスローガンになり、買い物以外で家から出ることはなくなりました。

Q 個人主義が強い印象のあるイタリアですが、ほとんどの人が外出禁止を守ったそうですね。同調圧力が強いとされる日本で自粛要請に従わない人たちが少なくなかったことと、どこか対照的です。

A もちろん、不要不急の外出は罰則付きで禁止され、警察があちこちで不要の外出を厳しくチェックしていたこともあるでしょう。

拡大する写真・図版ローマのバールで5月18日、顔を防護するシールドを着けたままコーヒーを飲む女性=AP

 ただ、イタリアから日本を見ていて気になったのが、私を含む日本人はどうしても仕事をベースにした生活を考える、ということです。学校が閉鎖になったときも、子どもを置いて働けないことが問題になりました。イタリアでも、学校が9月まで開かないとなると、子どもを誰に預けるんだ、という問題が議論になっています。

 とはいえ、イタリア人は家族や大切な友人の命や健康を守ることが最優先。人の健康におせっかいなほど熱心な国民性があるように思います。「経済がストップして大丈夫なの」と聞いたら「感染はいつまでも続くわけじゃないんだし、命のないところに経済も何もないだろ」と言われました。

 もちろん、イタリアでも経営者…

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