サッカー王国からの挑戦状 J1清水などが「宿題」発信

吉田純哉
【動画】サッカー王国からの挑戦状=清水エスパルス提供
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 サッカー王国からの挑戦状だ――。新型コロナウイルスの影響で部やクラブの活動が制限される中、J1清水が静岡県内の全国優勝経験高校と協力し、限られたスペースの中で1人でも挑戦できる課題を発信しはじめた。5人1組のチームで、SNSなどインターネットを通じて投稿してもらい、日本全国で競っていきたい考えだ。

「リフティング」「シザース」「S字ドリブル」

 課題は3種類あり、繰り返すことで基礎技術が身につく。「リフティング」は、技の難易度で勝負する。「シザース」は、ボールを1分間で何回またげるか。「S字ドリブル」は、縦8メートル横4メートル内のコースを何秒で駆け抜けられるか。

 企画名は「プロジェクトS」。Sには静岡、サッカーなどの意味が込められている。個人ごとの動画を5人1組でまとめて、「#(ハッシュタグ)プロジェクトS」と付けて、SNSなどで投稿してもらうように呼びかける。全国の育成年代に拡散していくことを思い描く。

全国の少年少女に挑戦呼びかける

 高体連では全国高校総体が中止となり、クラブでは高円宮杯プレミアリーグが開幕していない。元日本代表DFで、清水の森岡隆三アカデミーヘッドオブコーチング(44)は「子どもたちは試合の場をなくしている。サッカー少年少女がチーム意識を持ち、楽しみながら、競争できる環境を作りたかった。三つのうちのどれか一つに挑戦してくれてもいい。人数とか形にこだわらずに広がっていってほしい」と期待を寄せる。

 清水の公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/ShimizuSpulseOfficial/別ウインドウで開きます)で、清水ユースなどの挑戦動画が公開されている。ともに静岡県内の強豪校で、全国高校選手権で4度優勝している藤枝東や、3度優勝の清水桜が丘(元清水商)なども参加している。

スカウト活動にも

 この三つの挑戦はシンプルながら、選手の運動神経、集中力、体幹の強さなどが読み取れるという。森岡コーチは「スカウト活動にもつながると考えている」と話す。(吉田純哉)

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