拡大する中国が融資・建設した長距離鉄道に乗り込む乗客ら。ケニアの首都ナイロビと港があるモンバサを約5時間で結んでいる=2019年1月17日、ナイロビ、石原孝撮影
大国としての意識を強める中国は、習近平指導部が掲げる巨大経済圏構想「一帯一路」を通して、周辺国や発展途上国を中心にその影響力を強めた。しかし、その勢いは米国をはじめ国際社会の警戒と批判を呼んだ。中国が取り込みを図る主要地域であるアフリカでも、事業が万事順調というわけではない。
インド洋に面したケニアの港町、モンバサ。南国の香りがするこの街から、ゾウや牛が草をはむサバンナを横切り、内陸のナイロビまでの約480キロの区間を列車が走っている。
2017年に開業したこの鉄道は、第1期分として中国がケニアに約3200億円を融資し、中国企業が建設した。
今年1月にケニアを訪れ、実際に列車に乗って視察した中国の王毅外相は、「モンバサ―ナイロビ鉄道は大成功だ。中国とアフリカのウィンウィンの関係の手本であり、『一帯一路』の成果でもある」と自賛した。
2月、記者もモンバサからナイロビまで約5時間、この列車に乗った。
中国側が成功をアピールする鉄道事業ですが、実態は厳しいようです。後半では、追い打ちをかける米国の動きを追います。
車両にはケニアと中国国旗が掲…
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朝日新聞国際報道部