感染療養中の市議はパチンコへ…退院後に2度、苦情殺到

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沼田千賀子
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 新型コロナウイルスに感染した金沢市議が退院後の自宅療養中にパチンコをした問題で、辞職を求める声が高まっている。テレビが全国放送で取り上げたことなどもあって、市に苦情が殺到。市議会で辞職勧告決議案などを提出する動きも出ている。一方で「行き過ぎた排除につながらないか」と懸念の声も上がる。

 パチンコをしていたのは市議の松村理治氏(69)。松村氏は、4月に新型コロナへの感染が判明して入院し、今月7日に退院。医師から2週間ほど自宅療養を指示されたが、パチンコ店に対する県の休業要請が解除される前日の19日に店を利用したという。松村氏は朝日新聞の取材に「(店に)人がどのくらい入っているか見に行った。軽率だった」などと説明。また一部報道を受け、野本正人議長が松村氏に確認したところ、17日にもパチンコをしていたことが判明した。

 市議会は、松村氏が自宅療養を理由に15日の市議会総務常任委員会を欠席しながら、パチンコに行ったことを問題視。各会派の代表者会議を開き対応を協議したところ、6会派のうち、松村氏が所属する自民以外の5会派が議員辞職勧告の動議や決議案、問責決議案を議長に示す事態になった。6月8日に始まる定例会を前に、議案のとりまとめに向け調整する。ただ、決議案が可決されても法的拘束力はないという。

 一方今回の問題は在京キー局が情報番組などでも取り上げ、SNSなどでも拡散。市に苦情が殺到した。議会事務局には20~28日に約520件のメールや電話、封書が寄せられたという。「議員を辞めるべきだ」「議会としても適切に対処すべきだ」などの批判が大半で、県外からの声も含まれていたという。

 問責決議案を提出した会派の…

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