新型コロナウイルスの影響で休校中の茨城県南の学校が、オンラインで部活動を発信している。大学のバスケットボール部員らは、トレーナーの動画を手本にトレーニングに汗を流す。中学と高校では、文化・体育系の部員らが新入生向けに自宅から活動を紹介している。

 流通経済大学(本部・龍ケ崎市)の男子バスケットボール部は、部員15人とコーチなどスタッフ数人がそれぞれの自宅などをテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」でつなぎ、トレーニングに取り組む。

 同部はコロナウイルスの感染拡大で3月末に活動を休止。4月から前期授業がウェブ実施になったことから、部活動もオンラインに切り替えた。

 ただ、アパートに住む部員もいて、ジャンプやボールのドリブルなどは難しいため、スタッフがメニューを工夫した。

 オンライン部活は夕方5時に始まり約50分だ。部員らはスマートフォンなどの画面でトレーナーの動画を手本に腹筋や腕立て伏せ、スクワットなどをこなす。最後に2チームに分かれ、「頑張れ!」と声をかけ合いながらトレーニングに励む。

 画面を通して様子を見守るヘッドコーチの小谷究(きわむ)さん(39)は「同じ時間にみんなの顔を見られ、一体感がもてる」。2年生の関根錬(れん)さん(19)=かすみがうら市=は「できる運動は限られるが、画面越しでもみんなとトレーニングすることでモチベーションの維持につながる」と前向きだ。

 取手市の聖徳大学付属取手聖徳女子中学・高校(計221人)は、オンラインで部活動を紹介した。部は9つの体育系、16の文化系がある。

 だが、コロナウイルスの影響で5月31日まで休校。部活も停止になり、70人近い新入生に活動を紹介する機会がなかった。そこで、生徒会が、オンライン授業で使っているテレビ会議の機能を持つソフト「Teams(チームズ)」の活用を企画した。

 活動紹介は14日にあり、各部員らが1回15分間で活動内容を説明。生徒たちは希望する部の会議に参加し、練習の中身や日程などを質問した。

 箏曲部は、部長の高校3年、古山夢乃さん(17)と妹の中学3年、凜奈(りな)さん(14)が自宅で三味線と十七弦を演奏した。夢乃さんは「学校で演奏して新入生を勧誘したかったけど、自宅から発信できてよかった」。

 吹奏楽部は、自宅で演奏する部員ら13人の映像を組み合わせた「合奏」の動画を20秒ほど流し、全員で「待ってます!」と入部を呼びかけた。部長の高校3年生、鈴木夏菜さん(17)は「こういう形ででも紹介できてうれしい」と笑顔を見せた。(佐藤清孝)

関連ニュース