ツイッター社、中国報道官の投稿に警告 本人は不快感
北京=高田正幸
米ツイッター社は、中国外務省の報道官を務める趙立堅副報道局長が投稿した新型コロナウイルスに関するツイートに、事実を確認するよう閲覧者に促す警告をつけた。趙氏が29日の定例会見で「米国の政治家はいつもデマを振りまいている。ツイッター社はこうした言論を全て調査すべきではないか」と語り、対応に不快感を示した。
同社は誤解を与える可能性がある投稿に、警告をつける方針をとっている。同様の措置がとられたトランプ米大統領に続いて、中国政府幹部もツイッター社の「ファクトチェック」の指摘を受けた形だ。
警告がついたのは、趙氏が3月に投稿した「感染症は米軍が武漢に持ち込んだ可能性がある」という内容のツイート。画面下部に青字で「COVID―19についての事実を見る」という警告がついた。リンクをたどると「世界保健機関(WHO)はウイルスが動物由来であることを示す証拠があると語っている」という書き込みにつながる。
新型ウイルスの発生源を巡っては、中国・武漢の政府系研究室から流出したと主張するトランプ政権に対し、中国は強く否定。激しい情報戦の舞台となっている。(北京=高田正幸)
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