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 南極の昭和基地(南緯69度)は30日午後0時半(日本時間30日午後6時半)ごろ日没時刻を迎え、太陽が出ない「極夜(きょくや)」が始まる。次の日の出は7月12日正午過ぎになる。

 5月は曇りが多く、直前にはブリザードが襲来。最大瞬間風速が毎秒30メートルを超える猛吹雪となった。

 その前に太陽が雲間からのぞいたのは26日で、今季最低の零下28・3度まで冷え込んだ。この日はコウテイペンギンが2羽現れた。太陽は水平線ぎりぎりで、低く薄暗い中、基地前の海氷上をゆったり歩いたり休んだりしていた。体長1メートルを超える世界最大のペンギンで、営巣地は遠いため、昭和基地近くで見られることはめったにない。61次観測隊の越冬中では初めてだ。

 積雪量観測で偶然、海氷上にいた福田裕大(ゆうた)隊員(31)は夢中で写真を撮り、「あいさつしてくれるかのように向こうから近寄ってきてくれて、うれしかった」と話していた。(昭和基地=中山由美)