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 家で過ごす時間が増えている今、自宅で革製品をじっくり作ってもらおうと、京都市左京区の専門店が手縫いキットを販売している。「縫うことで心を落ち着かせたり、時間を有意義に過ごしたりしてほしい」と店の人は話している。

 店は一乗寺で革製品を扱う「SWL レザーワークス」。手縫いキット(税抜き2900円)は、縫い穴の開いた革や糸、針、説明書などが入っている。はさみとライターを自分で用意すれば、コースターを作ることができる。ぬれても染みになりにくいクーズー(ウシ科)の革だ。

 代表の田島(たしま)隆治さん(48)は「革を縫う作業は、穴に糸を通す繰り返し。その単純さが、気持ちを落ち着かせる」と話す。一緒に店を営む妻のいづみさん(38)も「私自身、もやもやしているときに、ひたすら手縫いすると、心がすっきりすることがあります」と言う。

 2009年にブランドを立ち上げ、18年に店舗をオープン。販売しているバッグやベルト、財布などはすべて、夫妻が店内で革の染めから縫いまで、手作業で作ったものだ。

 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、革製品の消毒が難しいこともあり、4月1日から休業。工房での作業と、インターネット上での販売を続け、23日から通常営業を再開した。近所の店が持ち帰りで営業したり、音楽ライブの配信を試みたりする様子に刺激を受け、2人で話し合って手縫いキットを思いついた。

 購入客からは「心がリセットされた」「すごく楽しかった」などの声が寄せられていると、2人は喜ぶ。

 隆治さんは「完成品を販売してきた私たちにとってチャレンジだったが、喜んでもらえてうれしい」。いづみさんは「形にする楽しさを味わって、少しでも癒やしを感じてもらえたら」と話す。

 問い合わせは、075・354・5442(木曜以外の午後2時以降)へ。店か店のウェブサイト(http://shop.swl-web.com/別ウインドウで開きます)で購入できる。(紙谷あかり)