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 県は30日、新型コロナウイルスの感染拡大による休業要請を解除する基準となる県独自の4段階の警戒度を「2」に引き下げた。一部業種で続いていた休業要請はすべて解除され、カラオケ店やスポーツクラブ、ゲームセンターなどが営業を再開した。高齢者や基礎疾患がある人の外出は自粛が続くが、県をまたいだ移動は5都道県への不要不急の外出を除いて解除となった。

 コシダカホールディングス(前橋市)が全国展開するカラオケ店「まねきねこ」は、県内22店舗のうち18店舗で営業を再開。前橋市大友町1丁目の前橋本店では、午前9時の開店時に25組ほどの行列ができた。午前7時に来た人もいたという。

 従業員はマスクとフェースシールドを着用し、出勤時の検温のほか、1時間ごとに手洗いとうがいを行う。客の利用後はマイク、リモコン、電話などの備品や、室内をこまめに消毒。部屋の換気能力に応じて一室の定員を制限している。

 中学3年生の娘と2人で訪れた高崎市の女性(48)は「家にいる時間が長く、ストレスがたまっていた。久々に大声で歌って、とてもいい気分転換になった」と笑顔だった。

 前橋市天川大島町1丁目のスポーツクラブ「セントラルウェルネスクラブ前橋」は、営業時間短縮や消毒・換気の徹底のほか、利用者が向かい合わないよう器具の向きを変えるなど、感染防止策を講じている。責任者によると、30日の来館者は通常の3分の1程度だったが、「休んでいる間、体がなまっちゃった」「再開できてよかった」といった声が聞かれたという。

 太田市内ケ島町のゲームセンター「アピナ太田店」の運営会社の担当者によると、ゲーム機の一部を間引く形で2メートル以上の間隔を確保し、ビニールシートで仕切りを設置した。マスクがない客には2枚100円で販売する。

 担当者は「いつ開けるのかと、お問い合わせをたくさんいただいた。安心して遊びに来てもらえるよう、出来る限りの感染防止対策を行う」と話した。

 前橋市内のあるバーは、休業要請解除1日前の29日夜から営業を再開。「給料日後の金曜日。たかが1日ではなく、店にとっては大きな1日ですから」と店主は話す。

 県の休業要請期間は4月18日からだったが、緊急事態宣言の対象が同16日に全国に拡大したことを受け、翌17日から休業していた。「この状況下で営業を続けたら何を言われるか。人に選んでもらう商売。コロナより人のほうが怖い」

 再開初日は続々と客が訪れたが、コロナ禍によってバーへの見方が変わり、客足が遠のくことが最も不安だ。「大変なのはこれからでしょうね」(中村瞬)

30日で休業要請が解除された主な施設

・遊興施設/ナイトクラブ、バー、カラオケボックス、ライブハウス、ネットカフェ、性風俗店

・遊技施設/パチンコ店、ゲームセンター、遊園地

・運動施設/体育館、水泳場、スポーツクラブ

・教育系施設/大学、専門学校、日本語学校