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 デンマークのフレデリクセン首相は29日、新型コロナウイルス対策で3月半ばから続ける国境の閉鎖を、近隣のドイツ、ノルウェー、アイスランドに限り、6月15日に解除すると発表した。隣国のスウェーデンは厳しい感染抑止策をとらず、感染による死者が北欧では突出しており、解除対象から除いた。

 デンマークは欧州で比較的早く「ロックダウン(都市封鎖)」に踏み切った国の一つ。5月に入って1日の死者が数人程度にとどまっており、学校も4月半ばから再開している。

 AP通信によると、フレデリクセン氏は記者会見で「感染は制御できている。楽観論とともに(我慢が続くことへの)いらだちが広がっているのは理解できることだ」と語った。

 ドイツなど3カ国からの渡航者には、感染者が多い首都コペンハーゲンに宿泊しないことに加え、最低6泊の宿泊先を事前予約することなどを求める。スウェーデンとの国境開放は夏以降になる見通しという。

 スウェーデンは一斉休校や商店閉鎖などをせず、自発的に他人との距離をとることを国民に求めている。ただ、高齢者介護施設での感染が広がり、一定の人口当たりの死者数は世界最多レベルになっている。(ロンドン=下司佳代子)