オーストラリアの地方紙36紙が廃刊 コロナ引き金に

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シドニー=小暮哲夫
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 オーストラリアの地方紙112紙が6月下旬に、紙の新聞の発行をやめることになった。豪メディア大手ニューズコープ・オーストラリアが28日、傘下の地方紙のうち36紙(週刊紙を含む)を廃刊し、76紙をデジタル版のみにすると発表した。新型コロナウイルス対策による外出規制で、収入源の広告料が減ったことが引き金になったという。

 同社は全国紙オーストラリアンのほか、大都市を拠点にする主要地方紙のデイリー・テレグラフ(シドニー)やヘラルド・サン(メルボルン)などを傘下に持つ豪州最大のメディア企業。一昨年から、経営が厳しい地方紙の体制の見直しを進め、すでに16紙をデジタル版のみの発行に転換していた。マイケル・ミラー会長は「新型コロナウイルスが地域の新聞発行に打撃を与えた」と今回の決定の理由を述べた。

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