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 新型コロナウイルスの感染が広がるなか、中東の地域大国トルコが「マスク外交」を活発化させている。トルコ国内のコロナ感染者数は中東地域で最多になっているが、世界的な危機の打開に向けた貢献をPRすることで、存在感を示し、米国などとの外交関係の改善につなげる狙いがあるとみられる。

拡大する写真・図版トルコの首都アンカラの空港で4月28日、米国に送る医療物資を軍用輸送機に積み込むトルコ兵ら。トルコ国防省提供=AP

 防疫物資の不足に悩む国々に手を差し伸べる「マスク外交」では中国が知られているが、アナトリア通信によると、現在までにトルコが医療関連物資を送った国は80カ国以上にのぼる。輸送先は感染者の多いスペインやイタリア、英国など欧州から近隣の中東各国、アフリカ、アジアに広がる。

 なかでもトルコが特にアピールしたのが、世界最多の感染者が出ている米国への寄付だ。先月末には、トルコ軍の輸送機を使って、マスク50万枚、消毒剤2千リットル、ゴーグル1500個など大量の物資を空輸した。エルドアン大統領は支援物資搬送に合わせて公開したトランプ大統領への書簡で「米国の信頼できる強力なパートナーとして、今後もトルコは連帯を示していく」とした。

拡大する写真・図版4月28日、トルコ軍の輸送機で米本土の米軍基地に運ばれてきた医療物資=AFP時事

 北大西洋条約機構(NATO)の同盟国である両国だが、トルコがロシアから地対空ミサイルS400を購入したことで関係は緊張している。反発する米国は、最新鋭戦闘機F35の共同開発からのトルコ排除を決め、経済制裁をかける可能性もある。医療物資支援には、ぎくしゃくした両国の外交関係を修復したいトルコ側の思いも透ける。

 新型コロナをめぐっては、トル…

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