歴史的建造物などをまるごと布で包む表現で知られる現代美術家のクリスト氏が31日、ニューヨークの自宅で死去した。84歳だった。死因は明らかにされていない。

 1935年、ブルガリア生まれ。58年、妻で芸術家の故ジャンヌ・クロードさんとパリで出会い、その後、歴史的建造物や自然の一部を布で包む大規模な美術作品を共同で制作した。パリのセーヌ川に架かる橋ポンヌフを覆った作品などが有名。91年には、屋外に大量の傘を立てる作品を茨城県と米カリフォルニア州で披露した。ジャンヌ・クロードさんは2009年に74歳で死去した。来秋、クリスト氏が手掛けたパリの凱旋門(がいせんもん)を覆う作品が公開される見通し。(時事)