拡大する写真・図版東尾修が使っていたグラブ。ボールを受け止める中央付近の面ファスナー(マジックテープ)が乱数表を貼るために使われていた=野球殿堂博物館提供

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乱数の世界へようこそ④

 でたらめな数が並ぶ乱数は、コンピューターによる数値計算によく使われるが、暗号など情報セキュリティーとの関わりも深い。

 冒険小説の傑作、エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」は暗号解読をめぐるストーリーで、主人公は、宝のありかを示す、暗号文の中に出てくる回数が多い文字を、英語で最もよく使われるアルファベットの「e」だろうと推測することから解読に成功する。

 暗号文にこうした「癖」があると情報は簡単に漏れてしまう。

 翻って目を1970年代ごろの日本のプロ野球に転じれば、投手が投げる球種をめぐる情報を、スパイ行為から守るため乱数表が使われていたことは知られていた。

 「その乱数表は残っていないかな?」。思い立って東京ドームにある野球殿堂博物館に電話すると、「乱数表はありませんが、その跡が残るグラブならあります」との返事。早速写真を見せてもらったところ、乱数表を貼りつけた跡がくっきりと残っていた。

 そのグラブを使っていた西鉄、…

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