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企業監視20年④

 ライブドアの資金移動は幾層ものペーパーカンパニーを介して香港、スイス、英領バージン諸島を複雑に行き来していた。国際通貨基金(IMF)でマネーロンダリング対策の専門官として3年間勤務後、2005年に証券取引等監視委員会の特別調査課長に着任した佐々木清隆は、それを知ってマネロンを疑った。

 クレディ・スイスは銀行法違反事件によって日本国内のプライベートバンク事業から撤退していたが、儲かる日本を見逃せない。香港やスイスから行員が出張したり日本にひそかに設けた代理店を通じたりして大口客を開拓していた。その一つが山口組五菱会だった。クレディは犯罪資金のマネロンを手伝っていた。

 それと類似する。「たまたまIMFで見ていたのと似て、おかしいぞ」と佐々木。捜査は東京地検特捜部と監視委が合同で行い、06年1月、六本木ヒルズのライブドア本社を急襲した。複雑な資金移動は「わざと分かりにくくさせた」(クレディOB)ものだった。結果的にマネロンではなかったが、株式交換で発行した自社株の売却資金を利益計上する「後ろめたさ」(元ライブドア幹部)が複雑にさせた。

 ライブドア事件は捜査手法が批…

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