拡大する写真・図版CTスキャンで確認された文殊菩薩の小像=奈良国立博物館提供

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 京都府木津川市にある大智寺(だいちじ)の木造文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)(14世紀、国重要文化財、総高169・5センチ)の内部に、極小の別の文殊菩薩騎獅像が納められていることがX線CTスキャン調査でわかった。奈良国立博物館が1日、発表した。

拡大する写真・図版大智寺の文殊菩薩騎獅像=奈良国立博物館提供

 大智寺は西大寺(さいだいじ)(奈良市)の末寺の真言律宗寺院。奈良博によると、1318年創建の橋柱寺(きょうちゅうじ)が前身で、西大寺中興の祖叡尊(えいそん)に学んだ慈真(じしん)(1231~1316)が創建に携わったとされる。本尊の文殊菩薩騎獅像は、奈良時代の高僧・行基が木津川に架けた橋の柱の一部が木材として用いられたと伝わる。

 奈良博が2月にX線CTスキャン調査を実施したところ、像の首部分に、木造の厨子(ずし)に納められ、更に布製とみられる巾着に入った文殊菩薩騎獅像(獅子を除いた像高2・7センチ)が確認された。胴体部分からは掛け軸とみられる巻物や経典とみられる品も見つかった。この品の包み紙には真言が記されていた。X線調査では通常、墨で書かれた文字は確認できない。今回は漆に朱を混ぜた朱漆(しゅうるし)やにかわに金粉を混ぜた金泥(きんでい)などで書かれているとみられるため、判読できたという。

拡大する写真・図版文殊菩薩騎獅像のCTスキャン画像。首部分に、文殊菩薩の小像入りの厨子がある=奈良国立博物館提供

拡大する写真・図版文殊菩薩騎獅像の首部分のX線CTスキャン画像。厨子内に小像が見える=奈良国立博物館提供

 調査を担当した奈良博の山口隆…

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