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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月から休校が続いていた熊本県立学校と県内45市町村の公立学校が1日、再開した。県教育委員会や熊本市教委は先月中旬以降、県内の感染状況などを踏まえ、学校再開の準備期間としての分散登校などを認めていた。

 熊本市立黒髪小(熊本市中央区)では、1年生は入学して初めての、2~6年生は3カ月ぶりの給食の時間を迎えた。給食の受け渡しでは、密集を避けるため各学年の給食当番が5分ごとに時間をずらして教室を出た。1年生はまだ6回目の登校だが、クラスメート同士で仲良くなり、2人1組でパンや牛乳が入った箱を運んだ。教員と給食当番の児童が料理を盛りつけ、全員が前を向いて静かに食べた。

 この日の献立は食パン、スパゲティミートソース、ツナサラダ、牛乳。1年の女子児童(6)は「めっちゃおいしかった」と笑顔を見せた。6年の男子児童(12)は「久々の給食で、こんな味だったんだなと思って、給食のありがたみを感じました」。給食の間、校内放送で6年生の放送委員による入学と進級の祝いの言葉が贈られた。

 同校は、感染防止対策としてマスクの着用や図書館の入室制限などをしている。4月1日に同校に着任した柴田治穂校長(57)は「これからは勉強と給食、遊びを楽しみ、感染防止に気を配りながら生活リズムを取り戻してほしい」と話した。

 熊本西高校(同市西区)では午前7時半ごろから生徒が登校。先月中旬から学年ごとの分散登校と短縮授業をしていた。生徒会長の萩元秀丞(しゅうすけ)さん(3年)は「全学年が一緒に登校できるので、今までと気持ちは全く違う。少しずつ日常が戻ってきているようでほっとしている」と話した。この日から部活動も徐々に再開。「とにかく、手洗いとうがいを徹底したい」と萩元さん。

 感染拡大防止のため、教室の外にロッカーを移し、空いたスペースを利用して机の間隔を空けて着席。教室の窓を開け、教卓前には透明のシートが張られた。昼食時は横並びで前を向くなどの対策も取る。(大木理恵子、屋代良樹)