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 緊急事態宣言の解除を受けて、神奈川県内の公立学校の多くで1日、登校が本格的に再開された。新型コロナウイルス感染症の第2波を警戒しつつ、学習の遅れを取り戻す日々がスタートした。

 横浜市中区の市立間門(まかど)小学校では、クラスを半々にし、午前と午後に分ける分散登校とした。

 3年1組の教室では、担任の藤田夏美教諭が一人ひとりに「元気ですか」と声をかけながら、各児童が休校中に体調を記録した健康観察票を確認。「いま元気な人も、心がモヤモヤすることがあるかもしれない。その時はすぐ先生や近くの大人に教えて下さい」と呼びかけた。窪田尚希君(8)は休校中も勉強1時間、ピアノ30分、ゲーム1時間などと事前に決めた予定表に沿って過ごしたという。「みんなと会えてうれしい。休みが長いのはよかったけど、課題がたくさんあって大変だった」

 学校側が懸念するのが、家庭ごとの学習進度の差や授業の遅れだ。授業動画をネット配信し、課題も出したが「一方通行になりがちだった」と高木伸之校長。分散登校で一人一人を手厚く見られる間に、できない部分を教諭が把握しフォローするという。当面は30分授業を4コマ行うが、今月後半からは全児童が登校して5コマ行う。

 高木校長は「学習面や友達関係で不安な子、生活習慣が乱れた子もいると思う。一人一人をよく見て、話を聞き、心のケアに努めたい」と話した。

 相模原市南区の市立谷口台小学校では、登校した児童たちが、新型コロナ対策で屋外に設置された手洗い場で手を洗ってから、校舎に入った。西山俊彦校長の発案による、手作りの手洗い場だ。

 校内に余っていたビニールホースを活用。蛇口をひねると、ホースに50センチ間隔で開けられた穴から水が流れる。「子どもたちが間隔を空けながら手洗いできる場を」と考案した。

 3年生の矢野賢春(けんしゅん)さん(9)は「久しぶりの学校なのでうれしい。ニュースでも『3密を避けましょう』と言っていたので、友だちには直接触れず、2メートル以上離れます」と話した。(吉野慶祐、岩堀滋