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 コロナ禍に伴って滋賀県が県民に要請していた県境をまたいだ移動自粛が1日、解除された。夏休みよりも長く休校していた学校は再開し、琵琶湖岸の駐車場の閉鎖も解かれた。「日常」へまた一歩踏み出したが、第2波のおそれもある。引き続き気を緩めない行動が求められている。

 県内全19市町の公立小中学校と県立校は、3カ月ぶりに登校を再開した。

 半日登校とした甲賀市立柏木小学校(児童245人)では、各教室の窓を開け、接触機会が多くなる休み時間を通常より5分短くするなどしている。

 同校は休校中、各教室の机を離すために本棚を廊下に出してスペースを確保したり、水道前の床に間隔を空けて並ぶためのテープを貼ったりして密集を避ける工夫をしてきた。

 5年生は1クラスのみだが、1教室で学ぶ児童数は同校で最多の43人。このため体育館で机を前後左右約2メートル離して授業をした。担任教諭が市から配布されたフェースシールド(顔の覆い)の使い方を伝え、2人1組で「新学年で頑張りたいこと」を話し合った。女子(10)は「ちょっと声が聞こえづらいけれど、授業で近くで話し合いをするときにはちゃんと着けたい」。

 沢明美校長は「フェースシールドは給食の配膳や歌の練習などで必要なときに、児童の負担にならないよう活用する」と話した。

 県教育委員会によると、この日は野洲、東近江など6市町の小中学校で通常登校を再開し、13市町は半日登校や分散登校だった。2日以降に順次、通常登校に戻すという。(安藤仙一朗)

 滋賀県は感染防止対策として、県民の活動を大きく制限する「特別警戒」、制限を緩めるが継続する「警戒」、感染予防策をして活動を認める「注意」の3ステージを設けた。

 現在は警戒ステージだが、9日連続で新たな感染者は確認されていない。この状況が続けば、近日中にも注意に移す方針だ。

 またイベント開催は、国の基本的対処方針に基づいて3段階で緩和するため開催人数の制限をしている。外出自粛は要請していないが、緊急事態宣言の解除が最後だった東京都など5都道県と、感染者が急増している北九州市への移動は極力控えるよう求めている。

 県健康医療福祉部は「コロナウイルスを完全に封じ込めたわけではない。今後、注意ステージになっても、マスクなど感染防止対策は必要。引き続き気を緩めずに過ごしてほしい」と県民に呼びかけている。(鈴木洋和)