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 新型コロナウイルスによる一斉休校から1カ月半。富山県内の多くの学校で1日、通常授業が再開された。マスク着用やソーシャルディスタンスの確保といった制約の中でようやく戻った日常。現場は手探りで、「3密」を避ける環境づくりや授業の方法を模索している。

 午前8時。まだ玄関が開いていない富山市立堀川中学校(堀川小泉町1丁目)の校舎前に、マスク姿の生徒が集まっていた。「おはよう!」。続々と登校する生徒たちに、佐伯行彦校長らが声をかけた。

 全校生徒は1024人と県内最多。校舎のあちこちに苦心の跡があった。

 玄関での密集を避けるため、他校で不要になったげた箱を譲り受けて設置し、1年生向けに別の玄関をつくっていた。

 3学年で計27クラスあり、教室を分けることは難しかった。列を互い違いにするなどして机の間隔をできる限り空けていた。廊下には並ぶ位置を示すテープを貼り、換気のため出入り口が開けっ放しのトイレには目隠しを付けていた。佐伯さんは「全て手探り。何がベストか分からないが、色々な想定をして知恵を絞っている」と打ち明ける。

 授業も、生徒は前向きに座るのが基本で、グループやペアでの学習は難しくなる。佐伯さんによると、一方的に話すだけにならないよう、オリジナル教材を作る先生もいるといい、「制約は多いが、みんなで工夫して楽しみながら学校生活を送ってもらいたい」と話していた。(竹田和博)