トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は1日、電話会談し、トランプ氏が9月以降へ開催延期を表明した主要7カ国首脳会議(G7サミット)について協議した。ロシア大統領府は、トランプ氏がサミットにロシア、オーストラリア、インド、韓国を招待する考えを伝えたと発表したが、プーチン氏の反応については言及しなかった。一方、カナダと英国はロシアの招待に反対を表明した。

 ロシア大統領府によると、電話会談はトランプ氏側の意向で行われた。今年G7サミットの議長を務めるトランプ氏は5月、新型コロナウイルス感染の広がりでテレビ会議形式で開催するとしていたサミットを各国首脳をワシントンに招いて6月下旬に開くと方針転換。しかし、ドイツのメルケル首相が参加見送りを明らかにすると今度は9月以降へ延期し、ロシアなど4カ国も加えた会合にしたいとの考えを示していた。

 ロシアは2014年にウクライナ南部クリミア半島を一方的に併合し、当時のG8から排除された。AP通信によると、カナダのトルドー首相は1日、「ロシアは国際的なルールと規範を尊重せず、侮っているからG7外にいるのであり、今後もG7の外にい続ける」と述べ、招待に反対する考えを明確にした。

 また、英メディアによると、英国の首相官邸報道官は1日、「G7のメンバーシップに関しては全会一致で決める必要がある。ロシアが英国民の安全と同盟国の集団的安全を脅かす攻撃的な活動をやめない限り、G7に再加入することは支持しない」と述べた。

 ただし、「議長国が発行する招待状は、議長国の問題だ。最近のG7では、議長国がグループ外の国を招待しており、それが可能であることは確立されている」とも述べ、メンバー外のゲスト扱いでの参加容認には含みを持たせた。(モスクワ=喜田尚、ロンドン=下司佳代子)