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 熊本県菊陽町の菊池広域連合消防本部に勤務していた救急救命士の男性係長(当時47)が4月下旬、職場でのパワハラを訴える内容の遺書を残して自殺していたことがわかった。消防本部は全職員約200人に聞き取りをしており、パワハラの有無や自殺との因果関係を調べる第三者委員会の設置も準備している。

 消防本部によると、係長は不眠などの症状を訴えて4月中旬に熊本市内の病院に入院。数日後にこの病院で自殺を図って意識不明の重体となり、搬送された別の救急病院で4月下旬に亡くなった。自殺を図った病室からはパワハラを示唆する内容の遺書が見つかっているという。関係が指摘される上司は5月10日から、体調不良を理由に休職しているという。

 消防本部の職員への聞き取りでは、「(係長に対し)上司が長電話をしていた」などの事例が報告されており、月内に第三者委を設けて事実関係などを調査する方針という。消防本部の中山智生(ともお)消防長は取材に対し、「職員が亡くなったことは非常に残念。今後、第三者委員会の結果報告を踏まえて、改善すべきことについては真摯(しんし)に取り組んでいく」とコメントした。(白石昌幸)