トランプ氏の「法と秩序」は隠語? 平和的デモへ催涙弾

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ワシントン=園田耕司 ワシントン=渡辺丘、ニューヨーク=鵜飼啓
【動画】全米で広がる抗議、死亡男性の弟の訴え
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 黒人男性の死亡をきっかけとした抗議デモが全米に広がるなか、トランプ大統領が鎮圧のために米軍を派遣する意向を表明した。11月の大統領選に向け、「秩序の回復者」を演じる狙いが指摘されるが、反発も起きている。

 「我々は国内に広がっている暴動と無法状態を、直ちに終わらせる」

 トランプ氏は1日、演説でこう述べ、警察や州兵による強硬な取り締まりを求めた。この日、州知事らとの電話会談も行い、「我々は逮捕を望んでいる。あなたたちはもっと強硬にならなければいけない」と要求。「(街頭を)制圧しなければ時間の無駄だ。人々を逮捕して長期間刑務所に入れる必要がある」と迫った。電話会談には、エスパー国防長官も参加し、州兵の活用を促した。

 トランプ氏が繰り返しているのは、「法と秩序」という言葉だ。やはりデモが全米に広がった1968年の大統領選で勝利したニクソン元大統領が用いたフレーズで、米政治史に詳しいオマール・ワーソウ米プリンストン大助教授は「黒人を規制する隠語だ。トランプ氏はニクソンの成功例を当てはめようとしている」と指摘する。しかし、米国の分断をあおるトランプ氏の作戦が成功するかは見通せない。現職大統領として、統治能力も問われる。

 1日の演説直前まで、ホワイ…

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