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 将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が2日、東京都渋谷区の将棋会館で第91期棋聖戦(産経新聞社主催)の挑戦者を決める決勝トーナメント準決勝に臨み、佐藤天彦九段(32)に勝った。4日の決勝(挑戦者決定戦)に勝ち、8日開幕の五番勝負に出場すれば、史上最年少でのタイトル挑戦となる。

 準決勝で藤井七段は、得意戦法の「角換わり」を採用。名人3連覇の実績を持つトップ棋士を破った。挑戦者決定戦では永瀬拓矢二冠(27)と対戦する。

 藤井七段は「挑戦者決定戦に進むことができて、うれしく思います。良いコンディションで臨みたい」と語った。最年少記録がかかっていることについては、「そういったことは意識せずに盤上に集中したい」。永瀬二冠については、「VS(練習対局)で教えていただいていて、強さは十分わかっている。いい将棋が指せれば」と話した。

 挑戦者になった場合、8日開幕の五番勝負で渡辺明棋聖(36)=棋王、王将とあわせ三冠=と戦う。藤井七段は8日時点で17歳10カ月20日。屋敷伸之九段(48)が1989年に作った、タイトル挑戦の最年少記録を4日更新する。

 準決勝は、4月に行われる予定だった。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、長距離移動を伴う対局が延期され、愛知県在住の藤井七段は4月10日を最後に対局ができなくなった。政府の緊急事態宣言解除を受け、今月から対局が可能になった。

 藤井七段は昨年11月、王将戦で挑戦権獲得まで「あと1勝」に迫ったが、敗れている。(村瀬信也