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 6月に入って道南のスルメイカ漁が解禁され2日朝、函館市の函館漁港で初水揚げがあった。数年来の不漁に加え、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、飲食店や宿泊施設での需要が落ち込んだのを反映して、価格も低迷。厳しい滑り出しとなった。

 出漁したのは15隻。解禁日の1日に出港し、松前沖などで操業した。青森近海から戻ったという漁師の安井龍也さん(68)は「漁獲は昨年よりましだったが、新型コロナの影響が気になる。昨年は不漁でも値段はよかったが、今年は飲食店の需要が伸びそうにない。値段が心配」と話した。

 市水産物地方卸売市場では、生きたまま運ばれた「いけすイカ」811キロがせりにかけられたが、初水揚げのご祝儀相場でも昨年の半額以下の1キロ2千~2200円にとどまった。卸売業者、函館魚市場の平松伸孝・営業一部長は「今は観光客が来ないため、旅館・ホテル・飲食店の需要が少なく、地元向けだけの価格になった」と語った。(三木一哉)