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 秋田県羽後町の小中学校5校で2日、特産の「うご牛」が給食に出され、子どもたちを喜ばせた。最高級(A5)ランクで、牛丼用に調理された。新型コロナウイルスの影響による消費低迷で、和牛枝肉価格の下落が激しく、消費拡大支援にと町が提供した。

 町によると、予算40万円で枝肉60キロを購入し、教職員を含む約千人の給食に使用。西馬音内(にしもない)小学校では、6年生の児童たち55人がホールに集まり、おいしそうに笑顔でほお張っていた。

 町内では9軒の農家が約380頭を飼育する。A4ランク以上が「うご牛」で、市場では、脂が豊潤で軟らかいと評判という。

 見学に訪れた生産者の大森政範さん(67)によると、これまでにも牛海綿状脳症(BSE)や福島原発事故などの逆境があったが、今回のコロナ禍の影響はそれらをしのぎ、かつてないほどの経営難に陥っているという。大森さんは「先が見えないのは心が折れる。子どもたちに食べてもらえるのはうれしい」と話した。(山谷勉)