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 新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校中、和歌山県かつらぎ町立渋田小学校(岩井秀雄校長)の5年生橋谷萌桃(もも)さん(11)がマスクを作った。祖母に教わりながら作ったマスクは全校児童92人、教職員16人の計108人分。この取り組みは2日、全学年の道徳の題材になり、子どもたちは感謝の気持ちを表した。

 橋谷さんは4月中旬、高校生がマスクを地域の人に配ったニュースをテレビで知った。「すごい。自分でもできるかも」と考え、4月の終わりごろから自宅にあった布と足踏みミシンで作り始めた。「最初は難しかったけど、おばあちゃんに教えてもらいながら20日間ぐらいでできた」

 橋谷さんは登校日だった5月20日、一人で校長室を訪れた。岩井校長に「渋小のみんながコロナにかからなければいいなあと思ってマスクを作りました。感染防止に役立ててもらえたらうれしいです」と打ち明けたという。

 岩井校長は「橋谷さんの思いやり、親切心を大切にしたいと思った」と急きょ道徳の授業で紹介することにした。橋谷さんは道徳の授業前、マスクを作った思いなどをつづった手紙も添え、全8クラスに届けた。

 道徳では、その手紙を読んで子どもたちが感想を述べた。5年生のクラスでは、子どもたちが「ももちゃんは自分から行動して作ったのがすごいと思った」「思いやりが感じられた」「感謝しながらマスクを使う」などと発表していた。(高田純一)