聞き手・小川奈々
拡大する「うたの☆プリンスさまっ♪」のキャラクター(C)SAOTOME GAKUEN Illust.KOGADO STUDIO
主に女性に人気のゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」が6月24日、発売10周年を迎える。男性アイドルを扱った作品の先駆けとなり、CDやグッズの販売、アニメ放映や声優によるライブの開催など、ゲームの枠を飛び越えて大きく飛躍してきた。その魅力と、エンタメ業界の将来について、原作者で音楽プロデューサーの上松範康(あげまつ・のりやす)さんと、同じく原作の制作会社「ブロッコリー」プロデューサーの紺野(こんの)さやかさんに聞いた。
――制作当時のことを教えてください
上松 「僕は当時、ブロッコリーの男性声優ユニットに曲を提供していて、男性声優の歌をメインにしたコンテンツに手応えを感じていました。そこで、紺野さんに『夢物語みたいだけど、見てほしい』と言って、タイトルやキャラクターの設定などを紙に書いて持ち込んだのが始まりでした」
紺野 「私がCD担当だったころ、女性は聴覚を大事にすると感じていましたので、上松さんと『いつか音楽がメインになるコンテンツを作りたいね』と話していたのを覚えています」
――ブロッコリーにとって初の女性向け作品でした。社内で議論はありましたか
紺野 「私自身、オリジナルゲームを一から作るということも初めてだったので、何をしたらいいのかが分からないという葛藤がありました。アニメやゲームの業界で女性アイドルの作品はありましたが、男性アイドルのものは無かった。ブロッコリーの社内でも『男性アイドルものは売れない』とはっきり言われました」
「だからこそ売り方を工夫しよ…
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