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 新型コロナウイルスが収束しないうちに大規模災害が起きたら、避難所をどう運営するか――。茨城県取手市で、避難所の「3密」防止に向けて市が導入予定のパーティション(間仕切り)の設置訓練があった。感染防止に役立つ半面、体調が悪くても発見されにくいという課題も浮かんでいる。

 「3密」になりがちな避難所での感染症対策を目的にした訓練は、県内で初めてという。

 訓練は5月31日、市立取手第二中学校の武道館で行われた。市役所周辺の8地区で避難所運営の中心になる自主防災組織会長ら十数人が参加。間仕切りの組み立てを体験し、通路の幅を2メートルずつ確保できるよう確認した。

 市が今回導入する間仕切りはナイロン製(縦横2・1メートル)で、飛沫(ひまつ)拡散防止のために高さ1・8メートルある。ワンタッチでテントのようになり、車いす用に入り口を広げたり、連結したりもできる。基本は1人用だが、4人まで入れるという。

 参加者らは間仕切りの中で段ボールを使った寝床の感触も体験。市自主防災組織連絡協議会会長を務める寺田満さん(71)は「プライバシーは保護されるが、体調を崩しても発見が難しくなるのでは」と指摘。市の担当者も健康管理への対応を課題に挙げ、「巡回などでこまめな体調確認が必要になる」と話した。

 間仕切りは1台約3万円。市は400台の購入費を含めた避難所の整備事業に約1400万円の補正予算を組み、8日開会の市議会に提案する。(佐藤清孝)