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 営業再開の動きが広がる大阪・道頓堀で一部の店が「やったるで」と再起への決意を書いたポスターを店先に貼り出した。新型コロナウイルスの影響による休業中に話題を呼んだ「負けへんで」に続く第2弾だ。

 道頓堀の大阪松竹座では2日、「やったるで」と「負けへんで」の全ポスターの掲示が始まった。お披露目式では堺市出身の歌舞伎役者、片岡愛之助さんも登場。「絶景かな 絶景かな 道頓堀の灯(ひ)は消さへんで!」というポスターのフレーズを歌舞伎のせりふ風に読み上げ、集まった人たちをわかせた。

 府の休業要請が緩和された先月半ば以降、道頓堀の店も少しずつ営業を再開した。前向きな姿勢をアピールしようと、道頓堀商店会の店主らが第2弾のポスターを作ることにした。

 たこ焼き店「道頓堀くくる」のポスターは、従業員たちが「やったるで~」とポーズをとっている。おどけた様子でたこ焼きにマヨネーズやソースをたらす人も。道頓堀本店の田中辰也店長(31)は「お客さんに戻ってきてもらうため、まずは私たちが元気を爆発させて道頓堀を活気づけたい」と意気込む。

 お好み焼き店「千房」も、ガッツポーズをとる従業員たちの写真で意気込みを示す。感染防止対策でソースの容器を撤去した串カツ店「だるま」は、店のシンボル「だるま大臣」の顔を背景に、「二度漬け禁止ソースはかけて食べてや~」と、新しい食べ方をアピールした。

 土産店「いちびり庵(あん)」は、「やったるで」の各文字を頭文字に据えたメッセージを載せた。「やっかいなコロナと」「つきあわなしゃあないわ」で始まり、最後に「できること、はじめまひょ!」と結んだ。

 福岡武志社長(46)は「しばらくは観光客が見込めないなか、地元の人たちにも喜んでもらえるように商品のラインアップを見直したい。できることを考えていく」。

 そうした店主らの心意気に、愛之助さんも賛同。道頓堀商店会が松竹の協力を得て、愛之助さんを起用した「負けへんで」と「やったるで」のポスターもつくった。各店のオリジナルのものと合わせ、大阪松竹座前に貼られている。

 コロナの影響で、歌舞伎などの公演も中止が相次いでいる。愛之助さんは「日々お芝居をさせてもらえることが、どれだけありがたいことかわかった。上方の役者として、大阪を盛り上げるために少しでも力になれれば」と話した。(添田樹紀)