[PR]

 新型コロナウイルスの影響でメイン行事が中止に決まった国指定重要無形民俗文化財の相馬野馬追(のまおい)。1千年あまりの伝統行事の魅力を伝える「福島県相馬野馬追すごろく」を、南相馬市博物館が作り、市のホームページで公開している。

 初日の出陣に始まり、2日目の武者行列や神旗争奪戦、3日目の野馬懸(のまがけ)まで、行事を忠実に追ってコマを進める。甲冑(かっちゅう)競馬など注目行事だけでなく、「馬場清めの儀式」や「御神水舎前(おみたらししゃぜん)でお水取りの儀」などの神事にも目を向けた。

 コマは旗指し物を背にした武者、サイコロの「1の目」を相馬家の旗印である「黒地に日の丸」にするなど細部にこだわる。「乾いた馬ふんを踏むと足が速くなる」との言い伝えや行事内容のうんちくも、さりげなく盛り込んだ。

 完成までに約1カ月かかったという。担当した樋口晴菜学芸員は「地元の人でも、3日間の行事をすべて覚えている人は、意外に多くない。すごろくを楽しみながら、伝統行事が自然に身に付くようにした」と話している。

 印刷用データは市ホームページ内の「おうちで博物館」のコーナーから入手できる。(佐々木達也)