拡大する写真・図版世界ランキング1位を独走する岡本碧優

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新型コロナウイルスの影響で延期になった東京オリンピック。突如できた1年の空白期間は、アスリートたちにどう影響するのか。担当記者が探りました。

 13歳と11歳。東京オリンピック(五輪)の新競技、スケートボード・女子パークには世界で活躍する2人の日本人がいる。世界ランキング1位の岡本碧優(みすぐ)=MKグループ=と、同9位で2歳年下の開心那(ひらきここな)=hot bowl skate park=だ。延期の1年は10代前半の2人に大きな影響を与えそうだ。

 「逃げる立場でのもう1年は正直しんどい」。岡本を指導する笹岡賢治さんは無念さを隠しきれない。昨年の五輪予選を兼ねた国際大会では4戦全勝。金メダルの最有力候補だった。

 「パーク」はすり鉢状のコースを滑り、技の難易度や構成、独創性を競う採点種目。岡本は一昨年末からスケボー一家の笹岡さん宅で下宿し、高さのある空中技を習得した。女子では珍しい横1回転半の「540」と、板をまわしてつかむ「キックフリップインディーグラブ」を武器に頂点まで駆け上がった。

 他の選手に同じ技をまねられても、今夏なら完成度で岡本が上回るとみられていた。だが、延期で状況は変わる。笹岡さんは「日進月歩の競技。プランを練り直さなければいけない」。岡本と話し合い、新技への挑戦を決めている。

拡大する写真・図版12歳で東京五輪に出場すれば、夏季五輪の日本選手史上、最年少記録となる開心那

 一方、開には追い風になりそうだ。日本代表の早川大輔コーチは「スケボーは技を習得して一気に伸びる時期がある。1年あれば十分。(岡本)碧優に続く可能性がある」と評価する。

 車輪をつなぐ金具部分でコースの縁を滑る「グラインド」と呼ばれるテクニックが持ち味。バランスを保ちながら繰り出す連続技はトップレベルで、審査員の評価が高い。昨年は世界最高峰のXゲームで岡本に次ぐ2位。年齢的にも急成長が見込めるだけに、日本選手の夏季五輪最年少出場どころか、「空中技も磨いていけば、表彰台も視野に入る」と早川コーチは伸びしろに期待を寄せる。

 他にも世界ランキング2位の四十住(よそずみ)さくら(18)=和歌山・伊都中央高=、7位の中村貴咲(20)=木下グループ=ら有望選手がそろう中、若さゆえの懸念もある。ある選手の関係者は「体形が変わりやすい年頃。今できる技が来年できるとは限らない」と、成長期の悩みも指摘している。(岩佐友)

スケートボードの「現在地」

 スケートボードはストリートとパークの2種目があり、出場枠は男女ともに各種目20(1カ国・地域最大3)。2021年に実施予定の世界選手権で各種目上位3人が出場資格を獲得し、残りは19年1月から21年6月の大会成績を基にした世界ランキングの上位者が得る。日本は全種目1枠ずつの開催国枠がある。

無欲、肩の力抜いて

 開心那に初めてインタビューを…

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