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 全国高校野球選手権大会が中止となり、各地で独自の大会の開催が検討されるなか、神奈川県の黒岩祐治知事は3日、小泉純一郎元首相から「何とかできないか」と求められたことを明らかにした。

 知事によると、元首相から1日に電話がかかってきたといい、「ぼく野球好きなんだよ。子どもたちが野球できないのかわいそうじゃないか。何とかできないか。どう考える?」と問いかけられたという。知事が「甲子園がないのは本当に大きなこと。県で考えたい」と応じると、「おおそうか、頼むよ!」と返事があったという。

 知事は3日、部活動の早期再開と県独自の地方大会の実施を求める県内の高校生らの署名約5千筆を、競技団体の関係者を通じて受け取った。知事は「重いメッセージと受け止める。生徒たちの安心安全を確保したうえで、県だけでも何らかの形でできないか考えていきたい」と話した。

 県教育委員会が示した公立学校の教育活動再開に関する指針によると、部活動は6月末から段階的に再開し、対外試合の開始は8月末からとなっている。一方で県教委は、中止となった地方大会の代替大会を開催したいと関係団体などから申し出があった場合、「特例的に対外試合などの実施を認めるようにしたい」としている。(松沢奈々子)