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 海なし県の群馬発の部材「鉄デバイス」が、西日本豪雨災害や東日本大震災で被災したカキ養殖漁業の復興に一役買っている。穴を開けた鉄の箱と、その中に詰めた木炭と腐葉土の効果によって、カキが早く大きく成長し、味も良くなることが実証されたという。本格的な実用化も近い。

 鉄デバイスは、国際産業技術専門学校(前橋市)の小島昭校長(76)が開発した。小島さんによると、養殖いかだに鉄デバイスをぶら下げると、溶け出した鉄分がカキのエサになる植物プランクトンの増殖を助ける。木炭は鉄の海水への溶解を促し、腐葉土はプランクトンの発生を持続させる。成長したカキはうまみのもとになるグリコーゲンも増えるという。

 小島さんは広島県呉市の呉高専などと協力し、2018年7月の西日本豪雨でカキ養殖場が被害を受けた広島湾で、その年の12月から今年3月にかけて調べた。鉄デバイスをぶら下げたいかだのカキは成長がよく、通常のいかだと比べてカキのむき身の重さが約40%増加した。水中の植物プランクトンも約20%増えた。ただ、効果がみられない海域もあり、小島さんは「海の状況によって炭素材や腐葉土の配合を考える必要がある」と話す。

 小島さんは長く勤務した群馬高…

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