【動画】昭和の遺産、北海道議会旧庁舎=日吉健吾、戸田拓撮影
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 老朽化が進んだ北海道議会の旧庁舎がまもなく取り壊される。戦後間もなく立てられた議場は、「民主的な形」をコンセプトにした設計で、馬蹄(ばてい)形をしており、雪の結晶をかたどった模様の照明と一体化した天井がある。夏ごろから解体工事が始まる。

拡大する写真・図版議員席から見た北海道議会旧庁舎の議場=2020年5月27日、札幌市中央区、日吉健吾撮影

 北海道は明治政府にとって「開拓の地」であった。ここで国策を遂行するためにもうけられた開拓使、函館県・札幌県・根室県の「3県1局時代」を経て、今日の北海道の原型である北海道庁が立ち上がったのは1886(明治19)年だった。ただ、議会ができるのは、他の府県会よりも20年ほど遅れた。

 北海道議会の前身、北海道会は1901(明治34)年に関係法が公布されて参政権と自治権が確立されたことで誕生した。だが、府県会より権限は制限されたままだった。

拡大する写真・図版北海道議会旧庁舎=2020年5月27日、札幌市中央区、日吉健吾撮影

 北海道が府県と同じ地位を得たのは、戦後の地方自治制度改正だ。1947(昭和22)年の日本国憲法と地方自治法の施行などをへて、今日の北海道と北海道議会が生まれた。

 旧庁舎は北海道議会開設50周年に併せて、1951(昭和26)年に建てられた。サンフランシスコ平和条約が結ばれ、翌年、米国などに占領されていた日本がようやく独立を取り戻したばかり。だが、「戦後民主化された議会」のために「最高の機能を備え、しかも本道の建築として記念性のあるものでなければならぬ」と、当時としては、贅を尽くした建築物になった。当初は議場部分だけ建てられたが、増築を重ねて、現在の姿になった。

拡大する写真・図版北海道巡幸最後の訪問地札幌の道議会を訪れ、議場の議長席で歓迎を受ける昭和天皇(左)と香淳皇后=1954年8月21日撮影、北海道議会提供

 1954(昭和29)年には、…

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