【動画】日本航空のLCC、貨物輸送で異例のデビュー=福田祥史撮影
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 日本航空が設立した新しい格安航空会社(LCC)「ZIPAIR(ジップエア) Tokyo(トーキョー)」が3日、旅客を乗せない貨物専用便として運航を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大により、5月14日に予定していた就航を延期。旅客需要の回復が見通せない中、貨物輸送に当面の活路を求める異例のスタートになった。

 成田―バンコク間を週4往復する。3日の初便は、日用品や鉄道資材など13トンを中型旅客機ボーイング787の貨物室に積み込み、午後5時すぎに出発した。就航を祝う式典はなかったが、社員らが横断幕を掲げるなどし、駐機場と旅客ターミナルを合わせ約130人が見送った。電子部品など17トンを積んで4日朝に成田に戻る。

 出発に先立ち、西田真吾社長は「本日、航空会社としてのスタートを切る。現時点でお客様をお迎えすることはかなわないが、やれることがあると考えた」と報道陣に語った。

 日航が成田を拠点に中長距離の運航を目指して立ち上げたZIPAIRは、バンコクをはじめ、7月にソウル、秋にはホノルルへの就航も準備しているが、先行きは不透明だ。西田社長は「現在の状況が続くようだと難しいのは事実。状況を見極めて判断したい」と述べた。(福田祥史)