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 カンヌ国際映画祭の事務局は3日、新型コロナウイルスが収束していないことを理由に南仏カンヌでの開催を断念し、最高賞パルムドールの選出を見送ると発表した。同賞の見送りはフランスで大規模なデモが繰り広げられた「5月革命」が起きた1968年以来、半世紀ぶり。

 代わりとして特別に56作品を選出、例年であればパルムドールを競う「ノミネート」に当たるものも含まれ、河瀬直美監督の「朝が来る」が入った。劇場公開の際に今年のカンヌのロゴを使えるようにして、コロナ禍での映画文化を支えるという。

 河瀬監督は「カンヌ国際映画祭は、スポーツで言えばオリンピックみたいなところ。カンヌという夢のような場所に俳優やスタッフと行きたかった。(今回の選出を)誇りにして、これを機により多くの人々へ映画を贈ります」とのコメントを出した。(パリ=疋田多揚)