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 中国で1989年6月4日に起きた天安門事件をめぐり、米国務省は3日、「(民主化運動に参加した)勇敢な中国の人々に敬意を払う」との談話を報道官名で発表した。談話は「平和的な要求が、中国共産党が天安門広場に送った人民解放軍によって暴力的な終わりを迎えた」と批判したうえで、死者数など事件の全容を対外的に明らかにするよう、中国政府に改めて求めた。

 国務省はまた、ポンペオ国務長官が2日に天安門事件当時の学生リーダーだった王丹氏ら4人と面会したと公表した。トランプ政権は新型コロナウイルスや香港に対する国家安全法制などをめぐって中国への批判を強めており、この面会も中国への強硬な姿勢を示す一環とみられる。

 一方、米国内ではトランプ大統領が抗議デモ鎮圧のために軍の投入も辞さない考えを示し、ホワイトハウス前の平和的な抗議デモが強制的に排除されたばかり。米メディアではポンペオ氏の面会と併せる形で、自国内の状況が批判的に報じられている。(ワシントン=大島隆)