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 最年少でのタイトル挑戦の記録更新がなるか――。注目の対局を戦った2人の棋士について、取材を重ねてきた記者が振り返る。

拡大する写真・図版棋聖戦の挑戦権を懸けて戦う藤井聡太七段(右)と永瀬拓矢二冠=2020年6月4日、東京都渋谷区、代表撮影・日本将棋連盟

 東京都渋谷区の将棋会館。数々の激闘が繰り広げられてきた特別対局室で、4日午前10時に始まった勝負が大詰めを迎えていた。

 第91期棋聖戦の挑戦者を決める決勝トーナメント決勝。高校生棋士の藤井聡太七段(17)が勝利に近づいていた。相手はトップ棋士の1人、永瀬拓矢二冠(27)。このまま押し切れば、史上最年少でのタイトル挑戦が決まる。

 両者が公式戦で顔を合わせるのは、これが初めて。しかし、非公式戦では対戦があった。2017年、デビュー直後の藤井がトップ棋士や若手ら7人と戦った「藤井聡太四段 炎の七番勝負」だ。藤井は羽生善治九段(49)らを破って6勝1敗の成績を残し、大きな話題を呼んだが、唯一の黒星をつけたのが永瀬だった。

 永瀬は先輩の面目を保つ一方、藤井の強さを肌で感じていた。その後、永瀬の誘いで、両者は「VS(1対1の練習対局)」を始めることになる。藤井が愛知県在住のため頻繁には行えないというが、共に鍛錬を続けている。

 挑戦権を懸けた一戦を翌日に控えた3日。私は、職場の机の中から17年の取材ノートを探し出した。「公式戦29連勝」などの大活躍を見せた藤井について、まだ六段だった永瀬に話を聞いたことを思い出したからだ。

 「(炎の七番勝負での勝利は)…

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