拡大する写真・図版ビール瓶ケースの上に愛用のミシンを載せ、マスク作りをする北大地さん(本人提供)

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 自粛生活を生かし、相撲界にも浴衣地を使った「手作りマスク」に挑戦している力士がいる。立浪部屋に所属する幕下の北大地さん(21)。元々料理が得意で手先は器用だったが、今春、実家のある北海道での新型コロナウイルス蔓延(まんえん)に伴うマスク不足を機に決意。3月の大阪での春場所後に帰京してから、午後の昼寝と夕食後の自由時間を削り、これまで約30個を作り上げた。

 ミシンは私物で、昨年末に購入した。浴衣が破れた際に自分で直す方が早いと思ったからだ。浴衣を作ったときに出る切れ端も、もったいないと感じていたという。今回はその切れ端を有効活用した。マスクの作り方は、インターネットの情報などから習得。マスクの型紙は段ボール。ビール瓶ケースをひっくり返して台にして、上に載せた愛用のミシンで、小さな布地を縫い合わせている。普通サイズとちょっと大きめの力士サイズの2種類がある。

拡大する写真・図版自ら手作りしたマスクをつけた北大地さん(本人提供)

 しばらくマスクを手放せない日常は続きそう。北大地さんは「もう少し(作ったマスクが)たまったら実家にいる家族や、普段お世話になっている後援者の方々にお配りしたい」と意気込んでいる。

 茨城県つくばみらい市にある立浪部屋では、4月に市の要望に応える形でマスク用に16反の浴衣地をプレゼントした。そこから作られた約3千枚の手作りマスクは、市内約30カ所の保育園、幼稚園、児童クラブなどに配られ、相撲柄が喜ばれて好評だという。(竹園隆浩)