拡大する写真・図版模擬電車の実験の様子(田辺新一さん提供)

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 新型コロナウイルスの感染拡大が一段落し、緊急事態宣言は解除されましたが、各地で感染者が出る状況は変わりません。仕事や日常生活における外出機会が増える中、ウイルスとの接触をどう防げばいいのか、改めて気になります。外に一歩出れば、電車内や商業施設など、環境中のウイルスはいったいどこに? さまざまな空間の環境を研究している早稲田大学の田辺新一教授(建築環境学)に、新型コロナウイルスの感染を避けるためのポイントを聞きました。

飛沫届くのどこまで?

 ――3密をはじめとして飛沫(ひまつ)感染への注意が浸透したように思いますが。

 コロナウイルスはせきやくしゃみ、会話などで発生する飛沫のなかに含まれて、環境中に出ます。私たちが実験で、人工的なせきを発生させてどこまで大きな飛沫が届くのかを測定したところ、120センチ離れれば、ほぼゼロになるという結果が出ました。

 ――感染者の飛沫などから出た新型コロナウイルスが、環境中でどれぐらいの期間、生存しているのか、気になります。

 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が発表した論文では、空中での生存時間は数時間程度で、プラスチックやステンレスの表面では2~3日間、ボール紙の表面では24時間などと報告されています。あくまで実験レベルの話で、実際の環境と同じかどうか検証が必要ですが、一定の時間、コロナウイルスは存在しうるようです。

 ちなみに、季節性のインフルエンザウイルスもスチールやプラスチックなど硬い表面では24~48時間、布や紙では8~12時間存在するという報告もあります。

拡大する写真・図版田辺新一・早稲田大学教授(本人提供)

電車内での感染リスク

 ――結構長いのですね。そうなると、日常生活のなかで、さまざまな空間に存在するウイルスが手などについて、口や鼻などから入って接触感染する可能性もありそうです。特に電車はいつも移動で使うので、気になります。

 そうですね。私たちのチームで…

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