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 開業医らで組織する県保険医協会が4日に公表した新型コロナウイルスの感染拡大に関する県内の医療機関へのアンケートで、保健所などにPCR検査を依頼した医師133人のうち、7割以上の97人が検査を拒否された経験があると回答したことがわかった。

 同協会によると、県内で感染者の確認が相次いだ4月中旬、対象者が濃厚接触者や海外からの帰国者でないことを理由に拒否されるケースがあった。発熱が続いたり、味覚障害があったりした場合でも拒否されたことがあったという。

 県保健医療課によると、4日現在、保健所の行政検査、院内検査、地域のPCR検査センターで、県内では1日最大370件の検査(LAMP法なども含む)を行うことができる。4月中旬の行政検査数は原則1日最大120件で、100件を超えたのが5回、最大で161件だった。

 県保険医協会の竹田智雄会長は、感染拡大の「第2波」を見据え、「検査数はまだまだ足りない。(感染状況が落ち着いている)今のうちにインフラを整備するべきだ」と指摘する。

 アンケートは5月1日~13日、県内の1343の医療機関に実施。医師337人、歯科医師86人から回答を得た。

 回答結果によると、マスクや消毒液の不足は解消しつつあるが、防護服とゴーグルは4割以上、フェースシールドは約2割の医師が「在庫なし」と答えた。

 保険診療収入については、医師、歯科医師ともに約9割が、前年同時期と比べ「減った」と回答した。同協会は県に対し、医療機関の減収に対して給付金などの支援策を求める要望書を提出している。

 感染を恐れて来院せず、持病の症状が悪化する患者もいるといい、竹田会長は「医者に不要不急はない。いつものように受診してほしい」と呼びかけている。(松沢拓樹)