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 ものづくりの町で知られる大阪府東大阪市の町工場で製造されているオゾンガス消毒器に、新型コロナウイルスの対応に当たっている全国の医療機関や消防、警察などからの注文が急増している。

 製造しているのは、同市の消毒器メーカー「タムラテコ」。無人環境で空気中の酸素から生成したオゾンガスを高濃度で噴霧。そのオゾンガスが施設や資機材などに付着したウイルスや病原菌を強い酸化力で無毒化する。消毒が終わると、オゾンガスを自動回収して酸素に変える仕組みだ。

 消毒器は、インフルエンザウイルスやメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)への不活化効果がある。また新型コロナウイルスに関しては、最近の奈良県立医科大学などの実証実験で不活化効果が確認された。

 製品は国から承認された医療用と民生用の2種類ある。医療用は管理医療機器のため、医療従事者の管理下でのみ購入使用ができる。毎年約1千台の注文があるのに対し、この2カ月半の間で全国の医療機関などから約17万台の注文を受けている。

 現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海外の部品製造と輸送が滞り、製造が遅れている。同社の田村耕三社長(48)は「一日でも早く必要な現場に送り届けたい」と話した。(小川智)