デモを扇動?「テロ組織」とトランプ氏 極左集団の実態

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ニューヨーク=鵜飼啓
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 黒人男性の死亡をきっかけとしたデモが全米各地に広がるなか、トランプ米大統領は「Antifa(アンティファ)」という極左グループがあおっていると主張している。どのようなグループで、実態はどうなのか。

 デモのきっかけとなった事件は5月25日、中西部ミネソタ州ミネアポリスで起きた。白人警官にひざで首を圧迫されて亡くなったジョージ・フロイドさん(46)が「息ができない、プリーズ、プリーズ」と助けを求める動画が公開されると、全米中から怒りの声が上がり、抗議が各地に広がった。27日夜にはミネアポリスで放火や略奪などが発生。その後も各地で夜間に破壊行為が続いた。

 トランプ氏は6月1日の演説で「ここ数日、この国は職業的な無政府主義者や暴徒、放火魔やアンティファらに握られてきた」と批判。「これは平和的な抗議ではなく、国内テロだ」として、鎮圧に米軍投入も辞さない考えを示した。中でも強調するのは「アンティファ」で、5月31日には「アンティファをテロ組織に指定する」ともツイートした。

■トランプ大統領誕生に危機感…

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