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 秋田県高校体育連盟は5日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため中止されていた第66回県高校総体に代わる大会として、「県高校体育大会」を実施すると発表した。中止となった29競技のうち25競技が、原則無観客で開催される方針だ。

 代替大会は県高体連と県教育委員会が主催。期間は7月17~26日を原則とし、授業日をできるだけ避けて行う。県内に緊急事態宣言が発令されておらず、大会前に4週間以上練習できていることなどが開催の条件。宿泊は禁じ、原則無観客とする。ただし、今後の感染状況によっては保護者の入場許可も検討する。

 開催の規模は原則として、地区ごとで行う。登録人数が少なく全県規模で実施せざるを得ない競技についても、日帰りで参加できるようにする。

 感染防止対策として、参加者には毎朝の検温を求める。声を出しての応援を自粛▽ハイタッチや握手禁止▽競技中以外のマスク着用――などの対策も講じる。

 県高体連の木浪恒二会長は「もっと早く開催してあげたかったが、なにぶん練習が再開していなかったので、この時期になった。多くの選手に参加してもらい、思い出の大会になれば」と話した。

 一方、レスリングやハンドボールなど4競技は実施しないことも決まった。練習できなかった期間が長かったり、高校から競技を始める生徒が多かったりして、大会までに十分な筋力をつけられず大けがにつながる可能性があると専門家に指摘されたためという。

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 代替大会の実施発表に先立ち、昨年度の全国高校総体(インターハイ)や秋田県総体で優秀な成績をおさめた学校に対する表彰式があった。

 県総体24連覇の記録をたたえられ、部を代表して表彰状を受け取ったのは、聖霊女子短大付属高校フェンシング部主将の嶋田愛音(あのん)さん(3年)。部はインターハイでも女子団体で優勝した。

 嶋田さんは「先輩たちの代が積み重ねてきてくれた連覇。途切れさせずに24の記録を残せてうれしい」と晴れやかな表情。だが、今年はインターハイ2連覇を目標にしていただけに、大会中止の報はショックだった。「発表の前からなんとなく厳しいのかなと思っていたけれど、いざ言われると言葉にできないくらい悔しかった」

 なんで自分たちの代なんだろう――。一時は落ち込んだが、卒業してもフェンシングを続けるため「まだ終わりじゃない」と切り替えた。いまは部活では1年生への指導を中心に行い、地元のクラブチームでも大学生のOGを相手に試合形式で練習に励む。

 代替大会の発表を受け、気持ちはさらに前向きになった。「このまま引退するのは不完全燃焼だったので、試合をやらせてくれるのはすごくうれしい。場を与えてくれるからには悔いのないように、優勝を目指して頑張ります」(高橋杏璃)

各競技の代替大会の検討状況

【地区大会のみ行う競技】

陸上、バスケットボール、バレーボール、卓球、ソフトテニス、サッカー、バドミントン、弓道、ボート、登山、水泳、アーチェリー、少林寺拳法

【全県大会を行う競技】

ソフトボール、相撲、ウェートリフティング、フェンシング、テニス、自転車、空手、なぎなた

【条件付きで開催予定の競技】

ラグビー、剣道、柔道、ボクシング ※中央競技団体の指針などに基づき開催を判断。

【開催しない競技】

体操、レスリング、ハンドボール、カヌー